自家採種は生命を感じること
今日はうりずん豆の種とり。
数年前畑を始めてから、
自家採種(育てた野菜から種をとり、翌シーズンまたそれを蒔く、の繰り返し)をしている。
種にまつわるアレコレは
昨今世界中で話題になっているが、
それとは少し違う視点で、
私が種とりを始めて感じた事を。
野菜によっては、
実(食す部分)がなり、そこから種をとるまでは、倍ぐらいの時間を要するモノもある。
例えば人参は、種蒔きから収穫まで4ヶ月、収穫せずに花を咲かせ種を取るまで更に4ヶ月。
つまり、種とりする人参はかなり長い間、日々目にする畑にずっと居る。
その間季節は移り変わり、それと共に人参の姿も少しずつ変化していく。
人参の葉の中心からとう(花を咲かせる芯)が立ち、蕾が付き、花を咲かせ、やがてそれが種となる。
この白い花が人参の花。
そしてその種は、
また季節が巡ると芽を出し、
人参となる。
自家採種を始めて気が付いた事。
そうか。
私は生命を食べているんだ。
生命が、私の生命になっているんだ。
人参の一生を目の前にして、
ものすごくリアルに
そう感じた。
日々に追われて、
生命なんて感じる機会は
そうそうない。
でも、
畑が無くても、
庭が無くても、
都会のアパートでも、
ベランダのプランターでも、
種とりは出来る。
忙しい日々の
ふとしたひと時、
生命を感じられる暮らしは、
きっと誰の暮らしも、
今より少しだけ豊かにしてくれる。
買った種を蒔くことから、
もう一歩先へ。
あなたも種とり、始めてみませんか?