現代版百姓暮らしの循環
いよいよ引っ越しが近づいてきた。
今日は最後の
草刈り大会と、畑の手入れ。
一瞬で冬が終わった今年の沖縄では、
芽吹きと実りの春がやって来ている。
1番の成長は、
3年前に種から芽を出したキームム(在来の小粒桃)
2年目の去年は2つ実を付けただけだったが、今年は大豊作になりそう。
同じく種から3年目の梅(台湾由来の在来種)
実るのは、数年先かな。
同じく在来のトゥーマミー(そら豆)
シークワーサーも沢山花を咲かせ始めた。
バイマックルー(コブミカン)も新芽が元気にニョキニョキ。
島バナナ。
島グワ(クワ)も、実の赤ちゃんが。
最高に美味しいストロベリーグァバも、もうすぐ食べ頃。
少し前まで、
あー今年はアレが食べられないのか、
とか、
ようやく成長したのに残念、
とか、
そんな風に思っていた。
しかし今日、
気がついてしまった。
これらの
大いなる自然からのギフトは、
次にこの場に暮らす人に、そしてこの場に関わってくれる全ての人々に、きっと沢山の幸せと豊かさを与えてくれる。
私たち家族が、
次に暮らす古民家の庭に生えている
梅や果樹の実りを頂くのと同じように。
100年前までの百姓は、
そのほとんどが
生まれた地で死ぬまで暮らす
そんな生活だったのだろうと思う。
しかし現代の日本では、
人々はどんどん移動する。
暮らしの場も一生のうちに何度変わるだろうか。
シェアハウス暮らしなんていうのも、
今の若者にとっては
既に選択肢のひとつ。
各地で
人々が自然の恵みを活かした
百姓暮らしをしていけば、
そこから得られる沢山の実りも、
次に繋がるステキなギフトとなる。
この人参はこの間まで住んでいた人が植えたものだよ、
とか、
昔暮らしていたオジーが植えた梅の実で、今年は梅干し漬けたよ、
とか。
現代版百姓は、
そうやって
大きな大きな人の繋がりの
循環の輪の中で暮らしていける。
私たち家族が、
沢山の生き物たちと一緒に
豊かな暮らしをしたい、と
創ってきた場が、
そんな素敵なギフトに繋がるかもしれない、
と思ったら、
とてつもなく
幸せで満たされた気持ちになった。
今日もやっぱり、
自然が大切な事を教えてくれた。
感謝。