〈自分〉を生きる事
今年の稲刈りも多忙が予想された為、
いつものようにお手伝いさんを募集した。
はるばるヨーロッパからやって来たのは、
25歳のおぼっちゃま(多分)Aくん。
少し前まで、音楽教師だったとか。
今は、日本語を専攻する学生さん。
Aくんと過ごすこと、2日目。
おや?
この感覚久しぶりだぞ⁇
指示をしないと動かない。
指示を待っている。
ボーっと待っている。
こちらがバタバタしていても、
他のお手伝いさんがアレコレ動いていても、とにかくボーっと、
指示を待っている。。。
そして見事に、指示された事しかしない。
すぐ隣に皿があっても、洗わない。。
事情によりワンオペ(ワンオペレーション=1人でアレコレやっている状況)生活で激務の為、
イチ伝えたら、ゴぐらいまでやってくれたら非常に助かる。
もちろん、何もヒントやアテンドが無く、ゴまでやるのが高度なのは承知。
それを加味しても、
とにかくボーっとしている様子に、
次第にイラ立つ私。
そして、
つくづく思ったこと。
『想像から創造へ』
このキーワードは、世界共通なんだな。
どんな仕事も、
更にはどんな人の生き方にも、
『想像から創造』は非常に重要度が高い。
つまり、
今やっている行為は、次の何に繋がっているのか。
今私が選択する道は、次のどのような道に繋がるのか。
きっとそれがこうなるだろうから、
今、こう動く。
その繰り返しが、
想像通りでは無くても(もちろん通りじゃない事が多々。それが大事)、
自分を生きる、という事なんじゃないだろうか。
想像して動いて創造して、
失敗して学んで、
もしくは上手くいって自信を付けて、
そこからまた想像する。
ボーっと指示を待つだけでは、
決して創る事のできない、
〈自分〉を生きる事。
きっと私も、
無数のステキな先輩たちに、
その生き方を教えてもらって、
今、こんな事を感じられるんだ。
そう思った今日は、
Aくんにビシバシ言った。
イマジネーションだよ!
あなたのその動きは、次に繋がってる?
片付けをイメージして、設置するんだよ!
どんなに人に言われても、
自分が気が付かないと変わらないんだけどね。
でもね、
25歳の(そーとー)生意気だったであろう私にも、
しつこく言ってくれていた先輩はきっといたんだ。
だから私は明日も言うよ。
イマジネーションしてるかい?