ゆっきーの百姓日記

"百のこと"を自ら創造する百姓ライフ。そんな日々を綴ります。

自家採種は生命を感じること

今日はうりずん豆の種とり。

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数年前畑を始めてから、

自家採種(育てた野菜から種をとり、翌シーズンまたそれを蒔く、の繰り返し)をしている。

 

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種にまつわるアレコレは

昨今世界中で話題になっているが、

それとは少し違う視点で、

私が種とりを始めて感じた事を。

 


野菜によっては、

実(食す部分)がなり、そこから種をとるまでは、倍ぐらいの時間を要するモノもある。

例えば人参は、種蒔きから収穫まで4ヶ月、収穫せずに花を咲かせ種を取るまで更に4ヶ月。

 


つまり、種とりする人参はかなり長い間、日々目にする畑にずっと居る。

その間季節は移り変わり、それと共に人参の姿も少しずつ変化していく。

人参の葉の中心からとう(花を咲かせる芯)が立ち、蕾が付き、花を咲かせ、やがてそれが種となる。

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この白い花が人参の花。


そしてその種は、

また季節が巡ると芽を出し、

人参となる。

 


自家採種を始めて気が付いた事。

 


そうか。

私は生命を食べているんだ。

生命が、私の生命になっているんだ。

 

人参の一生を目の前にして、

ものすごくリアルに

そう感じた。

 

 

日々に追われて、

生命なんて感じる機会は

そうそうない。

 

 

でも、

畑が無くても、

庭が無くても、

都会のアパートでも、

ベランダのプランターでも、

種とりは出来る。

 

忙しい日々の

ふとしたひと時、

生命を感じられる暮らしは、

きっと誰の暮らしも、

今より少しだけ豊かにしてくれる。

 

買った種を蒔くことから、

もう一歩先へ。

 

あなたも種とり、始めてみませんか?

 

 

 

 

7歳の衝撃的な一夜

今夜は珍しく夜のお出かけ。

 

旅芸人の家族一座、楽市楽座の芝居を観に、山を降りて隣町へ。

 

初めて彼らを観たのは、

7歳の長女がお腹にいる時だった。

 

当時まだ小学生だった娘さんも一緒に、日本中を旅して回る野外芸人一座の彼らの世界観に度肝を抜かれた。

 

毎年この季節になると沖縄へやってくる彼らだが、この時体感したあまりの寒さに(夜の野外)、しばらく足が向かなかった。

 

 

小学生になった長女は、

最近特に知らない世界への好奇心が溢れ出している。

 

えいや、と重い腰を上げて、

防寒グッズ手に、出かけた。

 

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観客席も、

芝居セットも、

BGMも、

衣装も、

ストーリーも、

何から何まで家族3人で作り上げた世界。

 

 

初めて目にする、

エネルギー溢れるその世界に、

7歳の目は釘付けだった。

 

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帰りの車中は、質問責め。

 

母ちゃん!

すごい面白かったね!!

あんな面白いお話、どうやって考えるんだろう?

あの着物も手作り?

テーブルも?

お化粧はどこでするの?

今日はどこで寝るの?

明日は同じのまたやるの?

普段はどうやって生活してるの?

あの赤い髪の子(娘さん)が赤ちゃんの時からやってるの?

 

迫力の凄さに、3歳の次女は

始まってすぐは、半泣き。。笑

 

 

ムスメたちよ。

世界には色んな生き方をしている人が居るんだね。

 

どうぞ自由に、

自分が、

心地よいこと、

楽しいこと、

ワクワクすること、

ドキドキすることに向かって、

突き進んでください。

 

その積み重ねが、

気が付けば素敵な貴女をカタチ作ってくれるよ。

 

 

広い広い世界の

ほんの小さな一部しか見せてあげることしか出来ないけれど、

これからも

色んな生き方をしている人たちのところに連れて行こうと、

そう思った素敵な一夜だった。

そう、

私の両親がしてくれたように。

 

 

東村高江から来たゲスト、

ラブリーな夫婦ユニットも♡

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秋晴れの1日、草刈りをして。

大きな台風が去り、

沖縄もすっかり、秋の気配。

 

日々のいろいろで

だいぶ後回しにしていたが、

久しぶりに1日かけて草刈り。

 

単純作業のため思考が巡るのは毎度のことだが、今回、はたと気がついたこと。

 

同じ場所に生える

同じ草が、

明らかに真夏と様子が違う。

 

茎も細く背丈も低めになり、

生命力控えめ。

冬に向けて確実に変化している。

 

 

そう、

自然は着実に季節の変化を体現している。

人の営みがどうであろうと、

それによる気候の変動がどうであろうと、

季節は巡り、自然界は淡々と黙々と、次の季節へ向けて、そして次世代へ向けて命の準備をしている。

 

 

特に最近、

あっちにブレ、

こっちにブレ、

ブレブレの精神状態だった私は、

自分がどうあがいても

季節は巡り、

淡々と強かに命が繰り返されていくその仕組みに、

妙に元気付けられ、

スッキリ爽快な気分になった。

 

 

私が求める答えはいつも、

自然界の生命の中にある。

人も含めた生命の中に。

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自分のルーツ、再確認の旅

今日と明日、

大学時代の恩師が引き連れる、

学生フィールドワークツアー同行中。

このツアー、

テーマは

『沖縄を、そして沖縄から日本と世界を考える』

 


恩師のY先生、

私が学生時代はまだ40代、

バリバリで、

ほんっとに厳しかった。

 

厳しくて人気無くて、

ゼミ希望者も大抵一桁だった。

厳しい追及に、

私も授業中、

何度涙したかわからない。

 


韓国人のY先生は、

過酷な軍事政権時代に青年期を過ごし、徴兵も経験されていて、

いつも、

マイノリティに対する深い考察と、

深い深い優しさに溢れていた。

 


自由な校風で知られる高校で3年間を過ごし、

全てを知った気になって鼻高々だった18歳の私は、

誰かからの借り物で埋め尽くすされた自分の思考の危うさを、

コテンパンに指摘され、

モノが言えなくなった。

 

 

知れば知るほど、

モノが言えなくなるという辛さを、

初めて知った。

 

 

自分が何かに対して意見を持つ時は、

あえて真反対の立場の人の意見をとことん考察する事、

そこから初めて見えてくる物事の真意が有るという事も、

先生に教えてもらった。

 

 

卒業から十数年経ったが、

その後の私の生き方にいつも興味を持ち続けてくださり、

今、私の暮らしで何よりも大切な仲間たちの話を共に聞きに行く事ができ、非常に感慨深い。

 

 

プライベートでもおじいちゃんになられたY先生からは、

あの時のような厳しさはもう感じられないが、

深い深い優しさは変わらず、

いや、むしろ増しているように感じる。

 

 

どれだけの素敵な先輩方から大切な事を教えてもらい、

今の私が有るのか。

再確認出来た、貴重な時間。

 

 

では私は、次の世代にどんな事を繋いでいけるのか。

伝えていけるのか。

 

 

自身の実体験や暮らしからカタチ作られた言葉、

知れば知るほどモノが言えなくなる所を乗り越えて、出てくる言葉。

 

 

少しづつ、カタチにしていきたい。

 

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力強い、命たち

夏の盛り、二週間の留守から帰宅。

 

 

予想通り、

いや、

予想を上回る勢いで成長している草木たち。

キームム(黄桃)、

ローゼル

生姜・うりずん豆・ウンチェーの混植。

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真夏の炎天下、

水やり無しの放置栽培で全く問題無し。

改めて、

積層マルチのスゴさを実感。

 

 

コッコエリアも、

二週間コッコ不在でモジャモジャ!

久しぶりに友人宅から帰宅したコッコたち、嬉しそう♡

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更には、

コッコエリアのエッジ(際)から勝手に生えてきたゴーヤが大豊作‼︎

気が付いたらツルムラサキも生えてきていた…

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コッコたちのウンコシッコが雨と共に流れて適度に行き渡り、

こぼれ種が元気に成長して実りとなる。

 

狙ったデザインが、

想定以上に機能し始めたと実感出来た時の、

この上無い喜び。

充実感。

自然への敬意の念。

 

 

そして何より、

やっぱり、

沖縄の命は力強い。

ものすごく力強い。

 

 

生きるエネルギーに満ちていて、

命は土へ還り、

また次の命として生まれてくる事を、

すごいスピードで次々に見せてくれる。

 

 

 

沖縄を愛し、

沖縄の人々に愛された翁長知事が亡くなった。

命は大地へと還り、

次の命に繋がっていく。

 

必ず、

沖縄の力強い命は生き続ける、と

沖縄の草木からまた教えてもらった。

 

合掌

 

 

 

〈自分〉を生きる事

今年の稲刈りも多忙が予想された為、

いつものようにお手伝いさんを募集した。

 

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はるばるヨーロッパからやって来たのは、

25歳のおぼっちゃま(多分)Aくん。

少し前まで、音楽教師だったとか。

今は、日本語を専攻する学生さん。

 

 

Aくんと過ごすこと、2日目。

 

おや?

この感覚久しぶりだぞ⁇

 

指示をしないと動かない。

指示を待っている。

ボーっと待っている。

こちらがバタバタしていても、

他のお手伝いさんがアレコレ動いていても、とにかくボーっと、

指示を待っている。。。

そして見事に、指示された事しかしない。

すぐ隣に皿があっても、洗わない。。

 

事情によりワンオペ(ワンオペレーション=1人でアレコレやっている状況)生活で激務の為、

イチ伝えたら、ゴぐらいまでやってくれたら非常に助かる。

もちろん、何もヒントやアテンドが無く、ゴまでやるのが高度なのは承知。

 

それを加味しても、

とにかくボーっとしている様子に、

次第にイラ立つ私。

 

 

そして、

つくづく思ったこと。

 

 

『想像から創造へ』

 

 

 

このキーワードは、世界共通なんだな。

 

 

どんな仕事も、

更にはどんな人の生き方にも、

『想像から創造』は非常に重要度が高い。

 

つまり、

今やっている行為は、次の何に繋がっているのか。

今私が選択する道は、次のどのような道に繋がるのか。

きっとそれがこうなるだろうから、

今、こう動く。

 

その繰り返しが、

想像通りでは無くても(もちろん通りじゃない事が多々。それが大事)、

自分を生きる、という事なんじゃないだろうか。

 

想像して動いて創造して、

失敗して学んで、

もしくは上手くいって自信を付けて、

そこからまた想像する。

 

ボーっと指示を待つだけでは、

決して創る事のできない、

〈自分〉を生きる事。

 

 

きっと私も、

無数のステキな先輩たちに、

その生き方を教えてもらって、

今、こんな事を感じられるんだ。

 

 

そう思った今日は、

Aくんにビシバシ言った。

 

 

イマジネーションだよ!

あなたのその動きは、次に繋がってる?

片付けをイメージして、設置するんだよ!

 

どんなに人に言われても、

自分が気が付かないと変わらないんだけどね。

 

 

でもね、

25歳の(そーとー)生意気だったであろう私にも、

しつこく言ってくれていた先輩はきっといたんだ。

 

だから私は明日も言うよ。

 

イマジネーションしてるかい?

 

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美しさ

美しい、って何だろう。

どんなモノ、ヒト、コトを、

人は美しいと感じるんだろう。

 

それは言うまでもなく、

千差万別。

 

 

私が2010年にパーマカルチャーに出会い、パーマカルチャーライフをスタートしてから、究極に美しいと感じているモノ。

 

 

それは、

自然。

 

自然界は、つくづく完璧。

 

自然の摂理に反するものは、

容赦なく淘汰されて消えていく。

 

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淘汰された後、

そこに生き残り、

そこに在るモノたちは、

観察すればするほど、

知れば知るほど、

美しい。

 

何よりの芸術作品。

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じゃあ、ヒトは?

どんなヒトが美しいのか。

 

 

私の感じる美しいヒト。

 

 

それは、

いつも自然と共に暮らしがあるヒト。

更にはその暮らしの中で、

自らの虚栄心や顕示欲、

他者評価などを繰り返し繰り返し消化し、

強さと、

逞しさと、

厳しさと、

優しさと、

愛に溢れたヒト。

 

 

 

自然界とヒトが融合し、

太古から築いてきた文化にも、

同じような究極の美しさを感じる。

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そしてもうひとつ。

 

アンチ.アンチエイジング  笑

 

エイジングこそ、

美しさが際立つ要素だと思う。

 

シミもシワも、

魅力的なヒトから醸し出される素敵さには、

到底かないませんから。

 

そんな表面的なコトは、

つくづく、

どーでもいーじゃん、

と思う、

今日この頃、

なのでした。