ゆっきーの百姓日記

"百のこと"を自ら創造する百姓ライフ。そんな日々を綴ります。

秋晴れの1日、草刈りをして。

大きな台風が去り、

沖縄もすっかり、秋の気配。

 

日々のいろいろで

だいぶ後回しにしていたが、

久しぶりに1日かけて草刈り。

 

単純作業のため思考が巡るのは毎度のことだが、今回、はたと気がついたこと。

 

同じ場所に生える

同じ草が、

明らかに真夏と様子が違う。

 

茎も細く背丈も低めになり、

生命力控えめ。

冬に向けて確実に変化している。

 

 

そう、

自然は着実に季節の変化を体現している。

人の営みがどうであろうと、

それによる気候の変動がどうであろうと、

季節は巡り、自然界は淡々と黙々と、次の季節へ向けて、そして次世代へ向けて命の準備をしている。

 

 

特に最近、

あっちにブレ、

こっちにブレ、

ブレブレの精神状態だった私は、

自分がどうあがいても

季節は巡り、

淡々と強かに命が繰り返されていくその仕組みに、

妙に元気付けられ、

スッキリ爽快な気分になった。

 

 

私が求める答えはいつも、

自然界の生命の中にある。

人も含めた生命の中に。

f:id:yukie-ysv:20181028224125j:image

 

 

 

 

自分のルーツ、再確認の旅

今日と明日、

大学時代の恩師が引き連れる、

学生フィールドワークツアー同行中。

このツアー、

テーマは

『沖縄を、そして沖縄から日本と世界を考える』

 


恩師のY先生、

私が学生時代はまだ40代、

バリバリで、

ほんっとに厳しかった。

 

厳しくて人気無くて、

ゼミ希望者も大抵一桁だった。

厳しい追及に、

私も授業中、

何度涙したかわからない。

 


韓国人のY先生は、

過酷な軍事政権時代に青年期を過ごし、徴兵も経験されていて、

いつも、

マイノリティに対する深い考察と、

深い深い優しさに溢れていた。

 


自由な校風で知られる高校で3年間を過ごし、

全てを知った気になって鼻高々だった18歳の私は、

誰かからの借り物で埋め尽くすされた自分の思考の危うさを、

コテンパンに指摘され、

モノが言えなくなった。

 

 

知れば知るほど、

モノが言えなくなるという辛さを、

初めて知った。

 

 

自分が何かに対して意見を持つ時は、

あえて真反対の立場の人の意見をとことん考察する事、

そこから初めて見えてくる物事の真意が有るという事も、

先生に教えてもらった。

 

 

卒業から十数年経ったが、

その後の私の生き方にいつも興味を持ち続けてくださり、

今、私の暮らしで何よりも大切な仲間たちの話を共に聞きに行く事ができ、非常に感慨深い。

 

 

プライベートでもおじいちゃんになられたY先生からは、

あの時のような厳しさはもう感じられないが、

深い深い優しさは変わらず、

いや、むしろ増しているように感じる。

 

 

どれだけの素敵な先輩方から大切な事を教えてもらい、

今の私が有るのか。

再確認出来た、貴重な時間。

 

 

では私は、次の世代にどんな事を繋いでいけるのか。

伝えていけるのか。

 

 

自身の実体験や暮らしからカタチ作られた言葉、

知れば知るほどモノが言えなくなる所を乗り越えて、出てくる言葉。

 

 

少しづつ、カタチにしていきたい。

 

f:id:yukie-ysv:20180907234554j:image

 

 

 

力強い、命たち

夏の盛り、二週間の留守から帰宅。

 

 

予想通り、

いや、

予想を上回る勢いで成長している草木たち。

キームム(黄桃)、

ローゼル

生姜・うりずん豆・ウンチェーの混植。

f:id:yukie-ysv:20180811023331j:image
f:id:yukie-ysv:20180811023410j:image

f:id:yukie-ysv:20180811025255j:image

真夏の炎天下、

水やり無しの放置栽培で全く問題無し。

改めて、

積層マルチのスゴさを実感。

 

 

コッコエリアも、

二週間コッコ不在でモジャモジャ!

久しぶりに友人宅から帰宅したコッコたち、嬉しそう♡

f:id:yukie-ysv:20180811024752j:image

f:id:yukie-ysv:20180811025146j:image
f:id:yukie-ysv:20180811024927j:image

 

 

更には、

コッコエリアのエッジ(際)から勝手に生えてきたゴーヤが大豊作‼︎

気が付いたらツルムラサキも生えてきていた…

f:id:yukie-ysv:20180811025545j:imagef:id:yukie-ysv:20180811025707j:image

 

コッコたちのウンコシッコが雨と共に流れて適度に行き渡り、

こぼれ種が元気に成長して実りとなる。

 

狙ったデザインが、

想定以上に機能し始めたと実感出来た時の、

この上無い喜び。

充実感。

自然への敬意の念。

 

 

そして何より、

やっぱり、

沖縄の命は力強い。

ものすごく力強い。

 

 

生きるエネルギーに満ちていて、

命は土へ還り、

また次の命として生まれてくる事を、

すごいスピードで次々に見せてくれる。

 

 

 

沖縄を愛し、

沖縄の人々に愛された翁長知事が亡くなった。

命は大地へと還り、

次の命に繋がっていく。

 

必ず、

沖縄の力強い命は生き続ける、と

沖縄の草木からまた教えてもらった。

 

合掌

 

 

 

〈自分〉を生きる事

今年の稲刈りも多忙が予想された為、

いつものようにお手伝いさんを募集した。

 

f:id:yukie-ysv:20180715235539j:image

 

はるばるヨーロッパからやって来たのは、

25歳のおぼっちゃま(多分)Aくん。

少し前まで、音楽教師だったとか。

今は、日本語を専攻する学生さん。

 

 

Aくんと過ごすこと、2日目。

 

おや?

この感覚久しぶりだぞ⁇

 

指示をしないと動かない。

指示を待っている。

ボーっと待っている。

こちらがバタバタしていても、

他のお手伝いさんがアレコレ動いていても、とにかくボーっと、

指示を待っている。。。

そして見事に、指示された事しかしない。

すぐ隣に皿があっても、洗わない。。

 

事情によりワンオペ(ワンオペレーション=1人でアレコレやっている状況)生活で激務の為、

イチ伝えたら、ゴぐらいまでやってくれたら非常に助かる。

もちろん、何もヒントやアテンドが無く、ゴまでやるのが高度なのは承知。

 

それを加味しても、

とにかくボーっとしている様子に、

次第にイラ立つ私。

 

 

そして、

つくづく思ったこと。

 

 

『想像から創造へ』

 

 

 

このキーワードは、世界共通なんだな。

 

 

どんな仕事も、

更にはどんな人の生き方にも、

『想像から創造』は非常に重要度が高い。

 

つまり、

今やっている行為は、次の何に繋がっているのか。

今私が選択する道は、次のどのような道に繋がるのか。

きっとそれがこうなるだろうから、

今、こう動く。

 

その繰り返しが、

想像通りでは無くても(もちろん通りじゃない事が多々。それが大事)、

自分を生きる、という事なんじゃないだろうか。

 

想像して動いて創造して、

失敗して学んで、

もしくは上手くいって自信を付けて、

そこからまた想像する。

 

ボーっと指示を待つだけでは、

決して創る事のできない、

〈自分〉を生きる事。

 

 

きっと私も、

無数のステキな先輩たちに、

その生き方を教えてもらって、

今、こんな事を感じられるんだ。

 

 

そう思った今日は、

Aくんにビシバシ言った。

 

 

イマジネーションだよ!

あなたのその動きは、次に繋がってる?

片付けをイメージして、設置するんだよ!

 

どんなに人に言われても、

自分が気が付かないと変わらないんだけどね。

 

 

でもね、

25歳の(そーとー)生意気だったであろう私にも、

しつこく言ってくれていた先輩はきっといたんだ。

 

だから私は明日も言うよ。

 

イマジネーションしてるかい?

 

f:id:yukie-ysv:20180715235429j:image

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美しさ

美しい、って何だろう。

どんなモノ、ヒト、コトを、

人は美しいと感じるんだろう。

 

それは言うまでもなく、

千差万別。

 

 

私が2010年にパーマカルチャーに出会い、パーマカルチャーライフをスタートしてから、究極に美しいと感じているモノ。

 

 

それは、

自然。

 

自然界は、つくづく完璧。

 

自然の摂理に反するものは、

容赦なく淘汰されて消えていく。

 

f:id:yukie-ysv:20180620224744j:image

f:id:yukie-ysv:20180620225224j:image

 

淘汰された後、

そこに生き残り、

そこに在るモノたちは、

観察すればするほど、

知れば知るほど、

美しい。

 

何よりの芸術作品。

f:id:yukie-ysv:20180620225335j:image

f:id:yukie-ysv:20180620225343j:image

f:id:yukie-ysv:20180620231533j:image

 

 

 

じゃあ、ヒトは?

どんなヒトが美しいのか。

 

 

私の感じる美しいヒト。

 

 

それは、

いつも自然と共に暮らしがあるヒト。

更にはその暮らしの中で、

自らの虚栄心や顕示欲、

他者評価などを繰り返し繰り返し消化し、

強さと、

逞しさと、

厳しさと、

優しさと、

愛に溢れたヒト。

 

 

 

自然界とヒトが融合し、

太古から築いてきた文化にも、

同じような究極の美しさを感じる。

f:id:yukie-ysv:20180620231721j:image

 

 

 

そしてもうひとつ。

 

アンチ.アンチエイジング  笑

 

エイジングこそ、

美しさが際立つ要素だと思う。

 

シミもシワも、

魅力的なヒトから醸し出される素敵さには、

到底かないませんから。

 

そんな表面的なコトは、

つくづく、

どーでもいーじゃん、

と思う、

今日この頃、

なのでした。

 

 

『怒り』から『愛』へ

キャンプシュワブ、ゲート前へ行った。

 

f:id:yukie-ysv:20180615002706j:image

 

ここでは、

新基地建設用の資材を搬入させないため、

命の海を守るため、

毎日毎日、

過酷な沖縄戦を生き抜いてきた先輩方を中心に、沢山の方々が座り込み行動をしている。

f:id:yukie-ysv:20180614143050j:image

 

私はこれまで、

様々な理由から、

この座り込みに行かなかった。

 

現場に行かなくとも、

日々の暮らしで出来る実践の積み重ね、

それが私のスタイルと、

自分に言い聞かせていた。

 

 

 

先日、友人の紹介で、

海上抗議活動をしているカヌー隊の青年に出会った。

彼から、海の中の小さな命の営み、そしてその命たちが、毎日殺されていっている話を聞き、私の気持ちは大きく揺れた。

日々、小さな命たちと共に豊かに生きる生き方を目指しているのに、その最前線に向き合う事を、私は避けていたのかもしれない、と。

 

現場に行って、自分が何を感じるのか。

それが自身の暮らしにどう繋がるのか。

まずは行ってみよう、

と決めた。

 

 

そうして訪れた現場は、

『怒り』に満ちていた。

怒りのメッセージを叫び続けるおじさん、おばさん、

それに呼応するように、怒りに満ちた表情で対応してくる機動隊員。

 

怒り、怒り、怒り。

 

f:id:yukie-ysv:20180614234906j:image

f:id:yukie-ysv:20180614234914j:image

 

 

怒りのメッセージは、

誰にも届かない。

残念ながら、どんなに叫び訴えても、

怒り、

しか届いていない。

そんな風に、すごくすごく感じた。

 

まだ若い、多分20歳ぐらいのウチナーンチュ(沖縄の人)機動隊員たちの顔を眺めながら、涙が溢れて止まらなくなった。

こんな怒りに満ちた仕事、辛いよなー。

ここに居る人同士で怒りをぶつけ合っても、益々、怒りが増幅されてしまう。。

なんて切ないんだ。

やり場の無い切なさに胸が張り裂けそうだった。

 

 

"あちら側"の人と、何か気持ちを通わせたかったのだろう。

機動隊員に抱えられて強制排除された後、

気がつくと、私は近くにいた指揮官的立場であろう40代ぐらいの機動隊員に話しかけていた。

 

毎日来ているんですか?

暑い中大変ですね。

若い子多いですね。

みんな、沖縄の機動隊員ですか?

親族に会っちゃう子たちもいるでしょうね。

怒りからは、何も生まれませんね。

何か、みんなが幸せになれる方法は無いんですかね。

 

 

彼は、

うんうん、まぁそうですよね、

と言いながら、

泣きながら喋りまくる私の話を聞いてくれた。

 

-私たちは、安全を守るための仕事ですから。

-はい。でも、人間だから、何か感じる事は必ずありますよね?

-まぁ、そうですよね。

 

そんなやり取りの後、彼は

ご苦労様です。頑張ってください。

というメッセージを残して任務に戻って行った。

 

 

f:id:yukie-ysv:20180614235954j:image

 

毎日のように通う、

パワフルおばーは、

機動隊員たちとも顔見知りで、

談笑したり、も。

こんな場面を目にすると、何だかホッとしたり。

 

 

 

たった一回来ただけで。

何か発言するなんて、おこがましいのかもしれない。

でも、私が感じた事。

 

この場に足を運んだ私が、

"あちら側"の人たちに伝えたいのは、何か。

それは、どんな伝え方であれば、

より伝わりやすいのか。

 

 

 

〇〇反対!△△を守れ!

のプラカードより、

みんなで幸せになろう!とか、

海はみんなの宝物だよね♡とかの方がいいな。

 

反戦歌よりも、

大地の美しさを讃える歌を歌いたいな。

 

自然の恵みに感謝を捧げるフラを、

座り込みの最前線で踊ったらどうかな(私は踊れないんだけど…)

機動隊員たちは、ちょっと動揺するかな。

きっと、沖縄の事、なーんにも知らずに派遣されている警備のアルソックの人たちも、何か感じるかな。

 

とか、とか。

 

 

怒りを叫ばずにはいられない、

私の想像なんぞ遥かに及ばない、

過酷な人生を歩んできて、

次の世代の為に命かけてここに居る先輩方のやり方を、

否定なんて絶対出来ない。

 

 

でも39歳の、

ナイチャー(内地・本土の人)の、

母ちゃんの、

今の私だから出来るやり方がきっとある。

 

 

次行くときは、

みんなで幸せになろー♡♡

のプラカード、作って行こーっと。

 

最前線の現場に、

一緒に愛♡を届けに行きたい方、

絶賛大募集中‼️

 

恋愛のカタチ

6歳の娘が、

寝る前の歯磨きをしながら尋ねてきた。

 

"初めてーのチュウ♫って歌、

あれって、男と女がチュウする歌?"

 

………6歳って、もうそんな事に

興味を持つお年頃だったか⁇

 

そういえば、最近こんな絵も描いていたなぁ。

f:id:yukie-ysv:20180611162409j:image

妹とアンパンマンが『らぶらぶ』で『チュウ』している絵。笑

 

 

 

気がつくと、私はこう答えていた。

 

"うーん。男と女だけじゃないなー。

男と男、女と女の場合もあるよ"

 

"え?"

と、娘。

 

 

 

私には、幸い

性同一性障がい・バイセクシャルレズビアン・ゲイ

などの友人がいて、娘もそのうちの何人かの事はよく知っている。

 

彼らに登場してもらいながら、

娘に、こんな話をした。

 

◯ちゃんは、身体は女だけど気持ちは男なの。チュウしたい、手を繋ぎたい、ドキドキする、って感じる相手は女の子。

△ちゃんは、身体も気持ちも女。

ドキドキする相手は、男の子も、女の子も両方。

だからね、チュウしたいと思う相手は色々なんだよ。

ほとんどの人は、男と女、って思ってるから、

そうじゃない自分を恥ずかしいとか、おかしいと思って、お父さんやお母さんに言えないの。

でも母ちゃんはね、あなたがどんな人を選んでも、とても嬉しいよ。

だって、人を好きになるって、それだけでとっても素敵な事だもん。

 

 

娘は、登場してくれた

私の友人たちを想像しながら(きっと)、真剣な眼差しで話を聞いていた。

そして最後の私の言葉に、

ウフっと、

少し恥ずかしそうに、

嬉しそうに笑った。

 

さて、

ティーンエイジャーになった娘は

一体どんなお相手を連れて来るのか。

 

楽しみ楽しみ♡

 

欲しい未来は、自分が創ればいいんだよ!

f:id:yukie-ysv:20180611164049j:image